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金子哲雄著「僕の死に方」感想

闘病と死について描いたものってあまり、読まないんですけど
これはすっと読めました。
金子さんが読む人に対して、不安を与えまいとしているからではと、思います。
 
金子さんが死と向き合った手記、というより
『「死」に向かっていくとき何が見えるかルポ』であるようにも感じました。
それをより多くの人に伝えたいという
金子さんの思いがよく伝わってくる文章でした。
 
当然本人はなくなった後のことは書けないので
途中から奥様の文章にバトンタッチするのですが
まるで金子さんがその場にいるかのように本の文脈が自然と繋がっていたことが面白かったです。
 
 
ホンマでっかで、金子さんは激痩せしたのを
「ダイエットですー」って言ってたんだよね、
あたしもそれテレビで見て、普通に信じてた。
 
お得情報とか路チュースポットなど
ライトな話題の多い印象があったけれど
その裏にこんな壮絶な現実を生きていらしたのかと思うと
なんか、わからないね。
 
知らない間に人は人を判断して
こういうかんじだろうなって、イメージするんだけど
それってこっちの勝手な推測なだけであって
どういうことがおきているのかなんて、わからないのよね、ほんとうは。
 
金子さんの近くにいたのに
病気のことが分からなかったひとたちは
頼って欲しかったと思っているかもしれないし
そのあたりは難しい話だよね。
 
 
もしわたしが金子さんと同じような状態になったとしたら
死にゆく自分をめぐる周りの人の様々な反応をもとに
脚本一本を書いて死にたいなぁ。
なんて、つくづくわがままだけど
 
そういうことを考えるきっかけにもなる一冊でした。
 
 

僕の死に方 エンディングダイアリー500日僕の死に方 エンディングダイアリー500日
(2012/11/22)
金子 哲雄

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2013.03.09 | | 本・映画・ドラマ・舞台の感想



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プロフィール

九屋あんず

Author:九屋あんず
脚本、イラスト、文筆など。
1988/03/31生まれ。 
公式サイト
ここやあんずにInterview

写真撮影:栗原大輔さん
メイク:都築孝子さん

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