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映画「悪の教典」感想(ネタバレ有り)

「悪の教典」観てきました。
 
良かった!素晴らしかった。
 
この映画では、いい意味で「ハスミンがサイコパス」という設定はアイコンにすぎなかった。
異常な人間をどう思うかなんていう倫理観は問われない。
そんなの悪いに決まってる。そういうことが問題なのではない。
 
もちろん、わたしは殺人を良いことであるとは思わないよ。
その上で以下の感想を読んでもらえると嬉しいです。
 


 
淡々と繰り返される殺人を、ただグロいだけでも、ただ長いだけでもなく
伊藤英明のアイドル性を活かしつつ、飽きさせないにはどうしたらいいか。
これは、そこがよく練られたエンタテイメント映画だと思った。
 
 
序盤からクライマックスで使われるアイテムの伏線をちりばめつつ
説明的な言葉を使わずにハスミンの人間性を描く。
 
回想も完全に海外に戻りきらず、
障子から除く外国がハスミンの異常性をどんどん高める。
ハスミンは人の鮮血で滑って転んで笑う。
 
色彩豊かで、チープで、サーカスみたいな危うさのある校舎で、
もう映画全体から「はい、盛り上がりますよー」というメッセージががんがん投げられる。
そこで男の子がビデオカメラを撮る。
オーソドックスホラーな感じに画面が映る。そこでそんな手を使うのねって感動する。
 
そしてクライマックス。
スイングとともにハスミンが殺戮を繰り返す。
けれどそれも撃つだけじゃない、落としたり、少し話しかけてみたり
あるいは自殺させてしまう。
そして時に優しく、生徒のつくったものが倒れているのを直す。
とにかく表現が一手にとどまらない。画面が一度も単調にならない。
 
まるでハスミンの脳内のような色とりどりの中を
練り歩く伊藤英明はとても綺麗で色っぽかった。
 
この映画には言葉での説明がない。
大量殺戮の理由も、最後ちょろっと本人が口にするのみ。
彼の言葉の意味なんて当然わかんない。
 
生徒の対ハスミンの戦いや反応にも、殆ど言葉がない。
画面で、状況でうんと伝わってくる。そこもまた素晴らしいとおもった。
 
 
と、いろいろ熱く語ったけど
「異常な教師が周囲を皆殺しにかかる」という単純なストーリーを
恐ろしさと美しさを共存させて仕上げるには
最高の方法で作られた映画だと思いました。
素晴らしかったです。
 
 
IMG_2047.jpg

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2012.12.06 | | 本・映画・ドラマ・舞台の感想



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プロフィール

九屋あんず

Author:九屋あんず
脚本、イラスト、文筆など。
1988/03/31生まれ。 
公式サイト
ここやあんずにInterview

写真撮影:栗原大輔さん
メイク:都築孝子さん

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