内ポケット
かばんの内ポケット。
 
特に祖父はそれにこだわりをもっていて
ファスナーつきでなければいやだというひとなものだから
母は父の日に困っていた。
 
わたしはキャメル革のかばんをプレゼントに薦めたが

「それファスナーのついた内ポケットある?」

と、母に問われて、絶望的だと思った。
キャメルの革鞄にファスナーのついた内ポケット!?
 
 
かく言う母も、
ファスナー内ポケットへの信頼は厚い。
そこに鍵とか大切なものをいれておけば安心だという。

とくに鍵に関しては、かばんのなかを探さないですむから良いのだそう。
 
 
一方わたしは気にしない派。
ぱっくりと口を開けたシンプルな帆布のトートも
儚すぎる弱さで咲くパーティーバッグも好い。
 
しかしそれらは安全面において
祖父や母には門前払いを食らうだろう。
 
 
 
結局、母は悩んだ末
わたしがべつに薦めておいたハンドメイドの時計を祖父に贈った。

  
それについても最初、母は
 
「これおじいちゃんにはゴツゴツしすぎている」
 
なんていっていたのに、いざ時が迫るとそれを購入したらしい。
 
 
どんなものであっても、
娘から貰った物なら嬉しいだろうから、
悩む母を見ながらわたしは善い意味で「何を贈るかなんてどうでもいい」と思った。
 
それでも母は悩み考えあぐねていたから
「最後にあたしの名前を出せばいいよ」と言っておいた。
 
娘の娘が選んだ物なのだ。
文句は言わせない。
【2007/07/03 12:52】 | 思いこぼれ | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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